最近、テレビやネットで「タイパ(タイムパフォーマンス)」という言葉をよく聞きますよね。
かけた時間に対して、どれだけ効果があったか。 どれだけ効率よく、早く結果を出せたか。
そんなことばかり言われる世の中だと、なんだか息が詰まりそうになります。
僕自身、パソコンに向かって作業をしていると、つい焦ってしまうことがあります。
「今日はこれだけしか進まなかった」って。
でも、ふと立ち止まって考えてみるんです。
世間の物差しと、僕たちの物差しは、単位が違うんじゃないかなって。
一般的には、成績が上がったとか、お給料が増えたとか、そういう目に見える大きな変化が「成長」と呼ばれます。
僕には大きい子供が2人いますが、彼らの成長スピードを見ていると、まぶしくて目が回りそうになることもあります。
でも、障害や生きづらさを抱える僕たちの世界では、時間の流れ方が少し違います。
僕らの成長って、世間のスピードから見れば、「そんなこと?」と思われるようなミリ単位の進歩かもしれません。
でも、その本人にとっては、エベレストに登るくらいの大きな一歩だったりします。 そういった変化をどう評価するか、という話です。
そういった場面を「小さな奇跡」と表現したとすれば言い過ぎでしょうか?
できないことができるようになる。
その喜びには、大きいも小さいもないはずです。
ある本で読んだ言葉ですが、「幸せのハードルを下げると、人生は豊かになる」という考え方があります。
何かができたから幸せ、ではなくて。 今日も事業所に行けた。 朝、挨拶ができた。 お昼ご飯が美味しかった。
そんな「当たり前」の中に、きらりと光るものを見つける。
そんな「小さな奇跡」に気づける感性を持てたら、毎日はもっと優しくなる気がします。
昨日の自分より、ほんの1ミリでも前に進めていれば、それは立派な成長です。
いや、もっと言えば、調子が悪くて後退したとしても、「今日は休む勇気を持てた」という成長かもしれません。
僕たちは、ゆっくりでいい。
ミリ単位の定規を持って、自分だけの「できた」を数えていきましょう。
派手な成功よりも、そんな静かな喜びのほうが、案外心を温めてくれるものです。
焦らず、ぼちぼちいきましょうね。
ゴリアス


