「自分がいなくなったあと、この子はどうやって生きていくんだろう?」
障がいのある子を持つ親なら、 一度は考えたことがある悩みだと思います。
僕にも、19歳と、 14歳になる子供がいます。
ふとした瞬間に、 将来のことが頭をよぎって、 急に不安になる夜があります。
そんな時、僕たちはつい、 「お金」のことを考えてしまいがちです。
少しでも多く残してあげたい。 通帳の数字が増えれば、安心できる気がする。
もちろん、お金はすごく大事です。 生きるための選択肢を広げてくれますから。
でも、最近ある本を読んでいて、 ハッとした言葉がありました。
「お金は使えばなくなるけれど、 『人との縁』はなくならない」
言われてみれば、本当にその通りなんですよね。
もし、数千万円のお金を残せたとしても、 それを管理できなければ、すぐになくなってしまうかもしれない。 誰かに騙されてしまうかもしれない。
お金という「モノ」だけでは、 やっぱり完全な安心にはならないんです。
では、お金よりも強い「最強のセーフティネット」とは何か。
それは、「愛される力」だと僕は思います。
愛される力といっても、 みんなに好かれる人気者になる必要はありません。
困ったときに「助けて」と言えること。
周りの人が「あいつのためなら、ちょっと力を貸してやるか」 と思ってくれるような、愛嬌(あいきょう)があること。
それが本当の意味での、 「生きる力」なんじゃないかなと思うんです。
僕もPC作業をしていて行き詰まった時、 素直に「わかりません」と言える日は、 仕事がスムーズに進みます。
逆に、意地を張って一人で抱え込むと、 どんどん苦しくなってしまいます。
「助けて」と言えること。 そして、助けてもらった時に 「ありがとう」と笑顔で言えること。
これさえできれば、 たとえお金が尽きそうになっても、 誰かが手を差し伸べてくれるかもしれません。福祉制度につないでくれる人が現れるかもしれません。
だから僕は、 通帳の残高を眺めてため息をつく時間を、 少しだけ別のことに使おうと決めました。
子供を連れて、外に出ることです。
近所の人に挨拶をする。 行きつけのお店を作る。 相性の合う事業所を見つける。
そうやって、 子供のことを知ってくれている「味方」を、 街の中に一人でも多く作っておくこと。
それが、親として子供に残してあげられる、 一番確実で、温かい「お守り」なのだと思います。
未来の心配をするよりも、 今日、誰かと笑い合うこと。
不器用な僕ですが、 そんな積み重ねを大事にしていきたいです。
ゴリアス


