「すみません」の重たさと、「ありがとう」の温かさ

僕たちのような特性を持っていると、 一日の中で一番多く使う言葉が 「すみません」 になってしまうこと、ありませんか?

なにかを手伝ってもらった時。 話しかけるタイミングが悪かった時。 ちょっとしたミスをした時。

「ごめんなさい」

「すみません」

口癖のように出てしまいますよね。

僕もそうです。 不器用だし、人との距離感をつかむのも苦手なので、 とりあえず謝っておけば安全だ、 と無意識に思っていた時期がありました。

でも、ある時ふと気づいたんです。

謝られる側になった時の気持ちに。

パソコンの操作がわからなくて困っている利用者さんに、 「こうすればいいですよ」と伝えた時のこと。

相手の方はとても恐縮して、 「すみません、忙しいのにすみません」 と何度も頭を下げられました。

その時、僕は 「あぁ、そんなに謝らせてしまって、かえって悪いことをしたかな」 と、少し寂しい気持ちになったんです。

本当は、 「助かった」 って言ってもらえたら、 僕も「役に立ててよかった」と嬉しくなれたはずなのに。

それからは、意識して言葉を変えるようにしてみました。

職員さんに質問して教えてもらった時は、 「お手数かけてすみません」ではなく、 「教えてくれてありがとうございます」。

家族に用事を頼んだ時も、 「ごめん」ではなく、 「やってくれてありがとう」。

不思議なもので、 「ありがとう」と言うと、 相手も笑顔になるし、 自分の中にある「申し訳なさ」という重たい気持ちが、 スーッと軽くなるんです。

自分を責める言葉よりも、 相手への感謝の言葉の方が、 お互いにとって優しい空気が流れますよね。

もちろん、本当に悪いことをした時は謝る必要がありますが、 僕たちが日常で感じる「申し訳なさ」の大半は、 実は「感謝」に置き換えられるものなのかもしれません。

もし、今日も 「すみません」と言いそうになったら、 心の中で「ありがとう」に変換してみようと思います。

それだけで、今日という日が少しだけ、 明るくなればいいな。そう思いました。

ゴリアス

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